萩原堤(読み)はぎわらづつみ

日本歴史地名大系 「萩原堤」の解説

萩原堤
はぎわらづつみ

球磨川が半円状に湾曲する右岸一帯の堤防古麓ふるふもと町の河口から萩原番所跡まで約一八〇〇メートルに及ぶ。加藤清正遥拝ようはい堰築造と併行して球磨川右岸に接する村々の水害防止として築堤したものという(八代市史)。元和五年(一六一九)松江まつえの地に移築された八代城と城下町を大洪水から防備する必要上、萩原堤に続いてはぜ塘が萩原番所から枡形ますがた番所(現袋町)まで構築された。「国誌」に「古麓村ノ山際林鹿庵ノ辺ヨリ萩原村横手村松江村ノ中、八代城下ノ総曲輪舛形徳淵平河原町塩屋塩浜ヲ廻リ松浜軒ノ辺ニ到リ其間二里許リノ長堤、並木ノ松原也、八代城築ノ時ニ植タリト云大木也、萩原村ノ辺十町余近年洪水ニテ松塘流崩ル故ニ又再築之」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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