改訂新版 世界大百科事典 「葉黄記」の意味・わかりやすい解説 葉黄記 (ようこうき) 正三位権中納言葉室定嗣の日記。中納言の唐名である〈黄門〉により名づけられているが,《定嗣卿記》《葉禅記》などの別名がある。定嗣は1208年(承元2)に生まれ,72年(文永9)に没している。1230年(寛喜2)より49年(建長1)に至る日次記(ひなみき)を存するが,46年(寛元4)以後の記事が詳しい。鎌倉時代中期の後嵯峨院政の政治状況を知る上で重要な公家日記である。《史料纂集》所収。執筆者:小田 雄三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「葉黄記」の意味・わかりやすい解説 葉黄記ようこうき 『葉禅記』ともいう。鎌倉時代,権中納言葉室定嗣 (1208/09~72) の日記。通称の葉室と,中納言の唐名黄門との1字をとり,日記名とした。全9冊。寛元4 (1246) ~宝治2 (48) 年の京都の状況を知るうえで貴重な史料である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by