葡萄色(読み)エビイロ

デジタル大辞泉 「葡萄色」の意味・読み・例文・類語

えび‐いろ【葡萄色】

赤みを帯びた紫色エビカズラの熟した実の色。また、イセエビの色とも。

ぶどう‐いろ〔ブダウ‐〕【××萄色】

熟した葡萄の実のような、赤みがかった紫色。

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精選版 日本国語大辞典 「葡萄色」の意味・読み・例文・類語

えび‐いろ【葡萄色】

  1. 〘 名詞 〙 ( えびかずらの熟した実の色の意。一説にイセエビの色 ) 赤みを帯びた紫色。えび。
    1. [初出の実例]「普広院将軍、若宮祭礼ノ日、山科宰相、蒲萄色ノ狩衣、織色指貫」(出典:装束集成(1754頃か)七)
    2. 「古は葡萄色をゑびいろと訓ず、紫に近き色也」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)一五)

ぶどう‐いろブダウ‥【葡萄色】

  1. 〘 名詞 〙 葡萄の熟した実のような、赤みがかった紫色。えびいろ。葡萄紫。
    1. [初出の実例]「衣裳の色の花木〈略〉是は衣裳に桜重・柳のきぬ・やまふき・ふとう色など有も、季をば持て植物にはならずという儀也」(出典:俳諧・御傘(1651)一)

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色名がわかる辞典 「葡萄色」の解説

えびいろ【葡萄色】

色名の一つ。葡萄染えびぞめともいう。ややみを帯びた薄い色。葡萄を「えび」と読むのはヤマブドウ古名で、エビカズラのこと。ヤマブドウの熟した果実のような色をさす。染色はムラサキ科ムラサキソウを用いた。奈良時代からあった色で、平安時代に好まれたとされ、薄めの赤紫から濃い赤紫まで幅がある。かさね色目いろめの名でもあり、表は蘇芳すおう、裏ははなだ

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