葱花(読み)ソウカ

精選版 日本国語大辞典 「葱花」の意味・読み・例文・類語

そう‐か‥クヮ【葱花】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ネギの花。
    1. [初出の実例]「其体葱花の形を金にて打を、御輿の上に居るなり」(出典:三条家装束抄(1200頃か)坤(古事類苑・器用二九))
    2. [その他の文献]〔伏侯古今注〕
  3. 生長吉瑞を寿(ことほ)いで、その形状を金属で作って棟の頂上欄干(らんかん)の柱の頂点につけたもの。ぎぼうし。
    1. [初出の実例]「後聞、神輿之葱花令落云々」(出典平戸記‐仁治三年(1242)八月一五日)
  4. そうかれん(葱花輦)」の略。
    1. [初出の実例]「又云、鳳輦・葱花等間、前々不定。為之如何者。予云、節会・行幸及元三日内行幸用鳳輦」(出典:小右記‐長和三年(1014)五月一〇日)
    2. 「駕輿丁もなければ、そう花・宝輦はただ名のみききて、主上要輿(ようよ)にめされけり」(出典:平家物語(13C前)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「葱花」の解説

葱花 (ギボウシ)

学名Hosta undulata var.erromena
植物。ユリ科の多年草,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android