日本歴史地名大系 「藤井庄」の解説
藤井庄
ふじいのしよう
藤井庄
ふじいのしよう
興福寺寺務領のうちの七堂灯油免田で、「大乗院雑事記」文明一四年(一四八二)一〇月四日条の「七堂灯油庄々」のうちに「布施郷藤井庄、本油二升五合近年下与次全無沙汰」とある。所在は現大字南藤井と考えられる。そのほか、応永六年(一三九九)の興福寺造営段米田数帳(春日神社文書)の葛下郡に「一乗院方 藤井庄十二町」、「大乗院雑事記」文明元年一一月二二日条には、摂関家領
右のほかに、「吾妻鏡」建久六年(一一九五)九月一八日条に「蓮花王院領大和国藤井庄事、岡冠者頼基募関東一族之威、恣号地頭、違乱所務之由、有領家訴(下略)」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報