日本歴史地名大系 「藤先寺」の解説 藤先寺とうせんじ 青森県:弘前市弘前城下西茂森町藤先寺[現在地名]弘前市西茂森町一丁目西茂森(にししげもり)町禅林街三十三ヵ寺の一つ。宗徳(そうとく)寺を主座とする下寺のなかにある。赤(あか)門のすぐ左手に位置。長雲山と号し、曹洞宗。本尊は釈迦如来。もと耕春(こうしゆん)院末寺。寺禄三七石。長勝寺並寺院開山世代調(長勝寺蔵)によれば、天正元年(一五七三)藤崎(ふじさき)村(現南津軽郡藤崎町)に創立され、その後大光寺(だいこうじ)(現南津軽郡平賀町)へ移ったとある。開山は中岳善哲、開基は藩祖津軽為信室戌姫の弟二人、五郎と六郎とある。開山の中岳は為信の使者として、庄内(しようない)(現山形県沿岸部)大山義信のもとへ行き、帰路秋田盲ヶ鼻の関所で怪しまれてか鼻をそがれたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報