藤原宗子(読み)ふじわらの むねこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原宗子」の解説

藤原宗子(1) ふじわらの-むねこ

?-? 平安時代後期の女官,歌人
藤原通宗の娘。白河天皇の皇女郁芳門院,令子内親王につかえる。寛治(かんじ)7年(1093)の「郁芳門院根合」などに参加した。歌は「金葉和歌集」などの勅撰集に20首ある。家集に「二条太皇太后宮大弐集」。通称は前斎院大弐,皇后宮大弐,二条太皇太后宮大弐。

藤原宗子(2) ふじわらの-むねこ

?-? 鎌倉時代の女官。
参議藤原宗親(むねちか)の娘。後二条天皇につかえて典侍となり,邦良(くによし)親王(後醍醐(ごだいご)天皇皇太子),邦省(くにみ)親王を生んだ。文保(ぶんぽ)2年(1318)従三位。中納言典侍とよばれた。

藤原宗子(3) ふじわらの-むねこ

池禅尼(いけのぜんに)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「藤原宗子」の解説

藤原宗子

没年:久寿2.9.14(1155.10.11)
生年:寛治3(1089)
平安末期の貴族女性。権大納言藤原宗通と修理大夫藤原顕季の娘の子。関白藤原忠通の妻となる。崇徳天皇中宮となった皇嘉門院聖子の母。ほかに早世した男子3人,女子1人を生む。<参考文献>渡辺晴美「藤原忠通研究」(『立正大学国語国文』29号)

(渡辺晴美)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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