藤原鉄乗(読み)フジワラ テツジョウ

20世紀日本人名事典 「藤原鉄乗」の解説

藤原 鉄乗
フジワラ テツジョウ

明治〜昭和期の僧侶



生年
明治12(1879)年1月27日

没年
昭和50(1975)年2月16日

出生地
新潟県三条

学歴〔年〕
早稲田大学哲学科卒

経歴
若い頃、曹洞宗の寺に入る。のち上京して早稲田大学哲学科に入学、在学中に友人の暁烏敏を通じて清沢満之の精神主義を知り、その影響で浄土真宗に転じた。清沢が主宰する浩々洞の同人として雑誌「精神界」の編集に当たり、明治44年には金沢の浄秀寺で出家、藤原姓を冒した。大正5年暁烏敏・高光大船ら金沢在住の真宗の僧たちと愚禿社を結成し、雑誌「旅人」「汎濫」などを刊行。自給自足生活をしながら布教を行い、昭和4年には雑誌「太原」を創刊。41年には嗣講となった。著書に「親鸞聖人の印象」「光雲」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原鉄乗」の解説

藤原鉄乗 ふじわら-てつじょう

1879-1975 明治-昭和時代の僧。
明治12年1月27日生まれ。早大在学中に清沢満之(まんし)の影響をうけ浩々洞同人となり,明治44年真宗大谷派から出家。大正5年金沢で暁烏敏(あけがらす-はや),高光大船(たかみつ-だいせん)と愚禿(ぐとく)社をつくり,雑誌「氾濫(はんらん)」を刊行。昭和4年から雑誌「太原」を主宰した。昭和50年2月16日死去。96歳。新潟県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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