改訂新版 世界大百科事典 「藤森祭」の意味・わかりやすい解説 藤森祭 (ふじのもりまつり) 京都市伏見区深草鳥居崎町にある藤森神社の例祭。祭日は6月5日(もとは5月5日)。祭神の早良(さわら)親王が,蒙古征伐のおり,当社に祈願して,それによって敵を滅ぼしたという故事により,甲冑の武者行列がでることで有名。駈馬(かけうま)などの行事もある。祭神の舎人(とねり)親王・早良親王・伊予親王の三つの神輿も町内を渡御する。この祭りで特徴的なのは,駈馬や走馬という武術の一つである馬術が早くから行事にとりいれられていたことであり,藤森祭はとくに武術としての馬術の行事がある祭りの原型となるものであるといわれている。執筆者:宇野 正人 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by