虎の尾を踏む(読み)トラノオヲフム

デジタル大辞泉 「虎の尾を踏む」の意味・読み・例文・類語

とら

《「易経」履卦から》非常に危険なことをすることのたとえ。虎の口へ手を入れる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「虎の尾を踏む」の意味・読み・例文・類語

とら【虎】 の 尾(お)を踏(ふ)

(強暴な虎の尾を踏むというところから) きわめて危険なことのたとえ。虎の口へ手を入れる。
三代実録‐貞観八年(866)八月二四日「履虎尾而倍懼」
平家(13C前)三「龍の鬚をなで、虎の尾をふむ心地はせられけれ共」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

故事成語を知る辞典 「虎の尾を踏む」の解説

虎の尾を踏む

たいへんな危険を冒すことのたとえ。

[使用例] 源氏は、この姫君の積極的な情熱と、まるで虎の尾を踏むような戦慄的な状況に心をひかれ、毎夜、忍んでくるのをやめられない[田辺聖子新源氏物語|1978~79]

[由来] 「易経」に出て来ることばから。「易経」は、占い書物原文では、「虎の尾をむも人をくらわず(虎の尾を踏んでも、かみつかれない)」とあって、占いの結果は吉となっています。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

ことわざを知る辞典 「虎の尾を踏む」の解説

虎の尾を踏む

強暴な虎の尾を踏む。きわめて危険な行為のたとえ。

[解説] 「易経―履卦」にあることばによるもの。

[類句] 虎の口へ手を入れる

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android