虎竹(読み)こちく

精選版 日本国語大辞典 「虎竹」の意味・読み・例文・類語

こ‐ちく【虎竹】

  1. 〘 名詞 〙 兵を発するのに用いた銅製で虎の形をした割符銅虎符)と、兵を徴調するのに用いた竹製の割符(竹使符)。中国、漢の時代天子から将軍に授けられた。
    1. [初出の実例]「君抛虎竹兼世、我負鶯花数秋」(出典田氏家集(892頃)中・拝美濃之後蒙菅侍郎見視喜遙兼賀州詩草)
    2. [その他の文献]〔鮑照‐擬古詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の虎竹の言及

【ホテイチク(布袋竹)】より

…イネ科の中型のタケ。ゴサンチク(五三竹),コサンチク(虎竹)の名もある。九州,とりわけ鹿児島県や熊本県の山野に広く自生する。…

※「虎竹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android