デジタル大辞泉
「蛙目粘土」の意味・読み・例文・類語
がえろめ‐ねんど〔がへろめ‐〕【×蛙目粘土】
カオリン質の粘土中に多量の石英粒を含むもの。雨などでぬれると、石英の粒が蛙の目玉のように見える。主として愛知県瀬戸市・岐阜県土岐市に産し、陶磁器の原料にする。がいろめねんど。がいろめ。がえろめ。
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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がえろめねんど
蛙目粘土
Gaerome clay
東海地方の下部鮮新統中に産する堆積性粘土。がいろめ粘土とも。木節粘土層などと互層し,層厚5~10m,最大20m。白色~淡緑灰色のカオリン質粘土中に径1~3mmの多量の石英粒(40~60%)と少量の長石・雲母・チタン鉱物・ジルコンなどを含む。花崗岩類が風化分解され,ほとんど淘汰されずに堆積・粘土化したものといわれる。水簸ひ選別により石英粒(蛙目珪砂)と粘土(蛙目粘土)に分別。良質な粘土の分析例,SiO2 47.51, TiO2 0.46, Al2O3 36.60, Fe2O3 1.24, CaO 0.22, MgO 0.21, Na2O 0.04, K2O 0.60, ig.loss 13.44%(土岐産)。愛知県瀬戸市・岐阜県多治見市・三重県などに産し,陶磁器原料・耐火煉瓦原料として木節粘土とともに盛んに利用。美濃焼食器の大量生産には欠かせない粘土であるが,枯渇が深刻で,代替粘土資源が模索されている。2015年には約20鉱山が稼行,蛙目粘土原土10.6万t,水簸物1.7万tを産出。蛙目粘土という名称は粘土中の石英粒が雨水に洗われるとカエルの目のように見えることに由来。
執筆者:岡野 武雄・須藤 定久
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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蛙目粘土 (がえろめねんど)
〈がいろめねんど〉とも呼ぶ。カオリナイト鉱物を主成分とする花コウ岩,花コウ斑岩などを母材としてできた風化残留粘土。粘土に含まれる石英粒子が雨にぬれ,カエルの目のように光るので,この名前が付けられた。おもに窯業原料として用いられる。この粘土は,カオリナイト鉱物を主成分とする一次粘土(一次カオリン)であるが,石英,長石,絹雲母を多量に含むものもある。蛙目粘土中の絹雲母は〈きら〉と呼ばれる。愛知県,岐阜県,三重県などに産する。
執筆者:下田 進
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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蛙目粘土
がえろめねんど
愛知県瀬戸地方や三重県島ヶ原地方に産する陶土の一種。花崗岩が風化して生じた粘土の中に石英粒があり,それがカエルの目に似ているのでこの名がある。陶磁器の原料となる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の蛙目粘土の言及
【蛙目粘土】より
…この粘土は,カオリナイト鉱物を主成分とする一次粘土(一次カオリン)であるが,石英,長石,絹雲母を多量に含むものもある。蛙目粘土中の絹雲母は〈きら〉と呼ばれる。愛知県,岐阜県,三重県などに産する。…
【耐火粘土】より
…前者は岩手県と九州の炭鉱地帯などに産出し,硬いために結合粘土として使用されることは少なく,塊状のまま焼成してシャモット(粘土を焼いたものをいう)として,耐火物の原料に利用する。後者の軟質粘土では亜炭片を含有するものを[木節粘土](きぶしねんど)といい,粗粒石英を含有するものを[蛙目粘土](がえろめねんど)といって,愛知県を中心に三重県,岐阜県などに産出する。蛙目粘土は粗粒石英を除くために水簸(すいひ)し,水簸粘土として使用される。…
【多治見[市]】より
…市域は土岐川沿いの平地と美濃三河高原の丘陵地よりなる。蛙目(がえろめ)粘土,木節(きぶし)粘土と呼ばれる良質の陶土を産するため,古くから[美濃焼]で知られる陶磁器の生産地で,江戸時代には美濃焼物取締所が置かれ,尾張藩の統制を受けていた。明治以降,多治見の陶器商が全国に販路を開拓したことや,鉄道開通以前には陶磁器輸送に木曾川舟運を利用して地の利を得たことなどを背景に陶磁器集散地として発展,〈陶都〉といわれた。…
※「蛙目粘土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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