蛙鳴蝉噪(読み)アメイセンソウ

デジタル大辞泉 「蛙鳴蝉噪」の意味・読み・例文・類語

あめい‐せんそう〔‐センサウ〕【×蛙鳴××噪】

《儲欣「平淮西碑評」から。かえるせみがやかましく鳴き騒ぐ意》
がやがやと、やかましくしゃべりたてること。
内容のない文章議論をあざけっていう語。

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精選版 日本国語大辞典 「蛙鳴蝉噪」の意味・読み・例文・類語

あめい‐せんそう‥センサウ【蛙鳴蝉噪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. カエルセミが鳴きさわぐこと。〔蘇軾‐出都来陳所乗船上有題詩〕
  3. 議論や文章などがへたなことのたとえ。騒がしいばかりで何の役にも立たないこと。無駄な言いまわしが多くて、内容がとぼしいこと。
    1. [初出の実例]「日に千巻の書を読み万言の語を誦すとも所謂蛙鳴蝉噪に均しくして又何の益あらんや」(出典:小学読本(1874)〈榊原・那珂・稲垣〉四)
    2. [その他の文献]〔儲欣‐平淮西碑評〕

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四字熟語を知る辞典 「蛙鳴蝉噪」の解説

蛙鳴蟬噪

カエルやセミが鳴きさわぐこと。転じて、議論や文章などがへたなことのたとえ。騒がしいばかりで何の役にも立たないこと。むだな言いまわしが多くて、内容がとぼしいこと。

[活用] ―する。

[使用例] 成程彼輩においては二十三年までは国会とか憲法とか蛙鳴蟬噪するの自由を有することもあるべし[徳富蘇峰*明治廿三年後の政治家資格を論す|1884]

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