蟄虫(読み)チッチュウ

デジタル大辞泉 「蟄虫」の意味・読み・例文・類語

ちっ‐ちゅう【×蟄虫】

地中にこもって越冬する虫。
「春雷一たび動く時、―萌蘇ほうそする心地して」〈太平記一八

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精選版 日本国語大辞典 「蟄虫」の意味・読み・例文・類語

ちっ‐ちゅう【蟄虫】

  1. 〘 名詞 〙 地中にこもって越冬する虫。
    1. [初出の実例]「時風加而茂草靡、震雷動而蟄虫驚」(出典:類聚三代格‐一・延喜格序(908))
    2. 「春雷一たび動く時、蟄虫(チッチウ)萌蘇する心地して聖運忽に開けて」(出典:太平記(14C後)一八)
    3. [その他の文献]〔礼記‐月令〕

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普及版 字通 「蟄虫」の読み・字形・画数・意味

【蟄虫】ちつちゆう

地中で越冬する虫。〔礼記月令〕(孟春の月)東風凍を解き、蟄蟲始めて振(うご)く。魚、冰(こほり)に上り、獺(かはうそ)、魚を祭り、鴻雁來(きた)る。

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