蠅取り(読み)ハエトリ

精選版 日本国語大辞典 「蠅取り」の意味・読み・例文・類語

はえ‐とりはへ‥【蠅取・蠅捕】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 蠅をとること。はいとり。
    1. [初出の実例]「当番の兵士が交代で蠅取(ハヘト)りであるから、戦争も中々骨の折れたものである」(出典銃後(1913)〈桜井忠温〉一八)
  3. 蠅をとる道具。蠅叩(はえたたき)蠅取紙などの類。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「黒砂糖の色香に迷って硝子の蝿取(ハヘト)りに誘(おび)き寄せられるのは」(出典:続珍太郎日記(1921)〈佐々木邦〉九)
  4. はえとりぐも(蠅取蜘蛛)」の略。〔十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android