血液寄生虫(読み)けつえききせいちゅう

精選版 日本国語大辞典 「血液寄生虫」の意味・読み・例文・類語

けつえき‐きせいちゅう【血液寄生虫】

〘名〙 一生活環中の無性世代を、脊椎動物の血液中ですごす原生動物。マラリア病原虫類やフタゴバベシアなどの胞子虫類は、種虫が赤血球中にはいると無性的にふえ、ほどなくそれが血漿中に遊離する。これが蚊、またはダニなどに吸われるとこんどは盛んに有性生殖をくり返す。また、原生動物、鞭毛虫類のトリパノソマ類も、ヒトネズミ、牛、犬、カエル淡水魚などの血液中にすみ、血液中の栄養を吸収したり、いろいろな病気を起こさせる。

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デジタル大辞泉 「血液寄生虫」の意味・読み・例文・類語

けつえき‐きせいちゅう【血液寄生虫】

生体の血液中に寄生する寄生虫マラリア病原虫糸状虫フィラリア)・日本住血吸虫など。

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