日本住血吸虫(読み)ニホンジュウケツキュウチュウ(英語表記)Schistosoma japonicum

デジタル大辞泉 「日本住血吸虫」の意味・読み・例文・類語

にほん‐じゅうけつきゅうちゅう〔‐ヂユウケツキフチユウ〕【日本住血吸虫】

住血吸虫一種。体は細長いひも形で雌が雄より大きい。中間宿主カタヤマガイ。貝から出た幼虫皮膚を通して人・牛・犬・猫などの腸間膜寄生。粘血便・発熱腹痛慢性期になると肝硬変などの疾患を起こす。日本・中国・東南アジアの一定地域に分布

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精選版 日本国語大辞典 「日本住血吸虫」の意味・読み・例文・類語

にほん‐じゅうけつきゅうちゅう‥ヂュウケツキフチュウ【日本住血吸虫】

  1. 〘 名詞 〙 住血吸虫科の扁形動物人畜の血管内、特に門脈系に寄生する吸虫で、日本ではじめて発見された。体は糸状で、体長は七~二一ミリメートル。雄は乳白色で、体の後半部には雌を抱くための特別の管(抱雌管)をそなえる。雌は暗褐色で、雄より大きく、一二~二三ミリメートル。中間宿主ミヤイリガイで、幼虫であるセルカリア水中を泳ぎ、人畜の皮膚から侵入する。東南アジアに広く分布する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本住血吸虫」の意味・わかりやすい解説

日本住血吸虫
にほんじゅうけつきゅうちゅう
Schistosoma japonicum

扁形動物門吸虫綱二生目住血吸虫科。ヒトおよび哺乳類の門脈系に寄生する吸虫で雌雄異体。雄は体長9~18mm,やや扁平で細長く,頭部腹部吸盤をもつ。後体部は両側が腹面に向って巻き,左右縁が重なり円筒状となって管腔 (抱雌管) をつくり,成虫ではこの中に雌を抱いて宿主に寄生している。雌は体長 15~25mmの細長い糸状で,左右腸管合流部前方に卵巣をもつ。本種は複雑な生活史をもち,卵から孵化したミラキディウムは,中間宿主のカタヤマガイに食い入り,スポロキスト,レディアケルカリアの各期を経たのち水中に出る。ケルカリアは終宿主の皮膚を穿通して体内に入り,そこで成虫となる。本種の寄生によって日本住血吸虫症になる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本住血吸虫」の意味・わかりやすい解説

日本住血吸虫
にほんじゅうけつきゅうちゅう

住血吸虫

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動植物名よみかた辞典 普及版 「日本住血吸虫」の解説

日本住血吸虫 (ニホンジュウケツキュウチュウ)

動物。寄生虫の一種

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