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日本住血吸虫 にほんじゅうけつきゅうちゅうSchistosoma japonicum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本住血吸虫
にほんじゅうけつきゅうちゅう
Schistosoma japonicum

扁形動物吸虫綱二生目住血吸虫科。ヒトおよび哺乳類の門脈系に寄生する吸虫で雌雄異体。雄は体長9~18mm,やや扁平で細長く,頭部と腹部に吸盤をもつ。後体部は両側が腹面に向って巻き,左右縁が重なり円筒状となって管腔 (抱雌管) をつくり,成虫ではこの中に雌を抱いて宿主に寄生している。雌は体長 15~25mmの細長い糸状で,左右腸管合流部前方に卵巣をもつ。本種は複雑な生活史をもち,卵から孵化したミラキディウムは,中間宿主カタヤマガイに食い入り,スポロキスト,レディアケルカリアの各期を経たのち水中に出る。ケルカリアは終宿主の皮膚を穿通して体内に入り,そこで成虫となる。本種の寄生によって日本住血吸虫症になる。

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デジタル大辞泉の解説

にほん‐じゅうけつきゅうちゅう〔‐ヂユウケツキフチユウ〕【日本住血吸虫】

住血吸虫の一種。体は細長いひも形で雌が雄より大きい。中間宿主カタヤマガイ。貝から出た幼虫は皮膚を通して人・牛・犬・猫などの腸間膜に寄生。粘血便・発熱・腹痛、慢性期になると肝硬変などの疾患を起こす。日本・中国・東南アジアの一定地域に分布。

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大辞林 第三版の解説

にほんじゅうけつきゅうちゅう【日本住血吸虫】

ヒトをはじめとする哺乳類の門脈系に寄生する吸虫。細長い糸状で、雄が約1.5センチメートル、雌が約2センチメートル。卵は大便とともに排泄され、水中で孵化して幼虫は中間宿主のミヤイリガイにはいる。幼虫は貝の体内で発育したのち、セルカリアと呼ばれる段階で貝から泳ぎ出し、ヒトや家畜の皮膚を貫いて侵入。日本ではかつて広島県片山、甲府盆地、筑後川流域などに生息した。中国・東南アジアに広く分布。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日本住血吸虫
にほんじゅうけつきゅうちゅう

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

日本住血吸虫 (ニホンジュウケツキュウチュウ)

動物。寄生虫の一種

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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