血液毒(読み)ケツエキドク

日本大百科全書(ニッポニカ) 「血液毒」の意味・わかりやすい解説

血液毒
けつえきどく

血液の中の赤血球に作用して、赤血球を破壊(溶血)する作用のあるもの。多数存在するが、おもなものは、動物界ではヘビ毒、クモ毒、ハチ毒、植物界ではキノコ毒、非食品性植物、工業薬品ではベンゾール系のもの(ベンゼン、キシレンガソリンなど)、医薬品ではピリン剤サルファ剤フェナセチン、金、蒼鉛(そうえん)などの重金属剤、試薬ではフェニルヒドラジンなど。溶血性貧血をおこし、血色素尿を出すことがある。

[伊藤健次郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android