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術後腹壁瘢痕ヘルニア じゅつごふくへきはんこんへるにあ Postoperative Hernia

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家庭医学館の解説

じゅつごふくへきはんこんへるにあ【術後腹壁瘢痕ヘルニア Postoperative Hernia】

[どんな病気か]
 開腹手術や外傷によってできた腹壁の瘢痕(はんこん)(傷跡(きずあと))から、腹腔(ふくくう)内の臓器が脱出するものです。
 とくに胃や大腸の手術など、正中部(せいちゅうぶ)(からだの左右真ん中)にできた創(きず)で発生しやすくなります。
 皮膚の下の筋膜や筋肉がなんらかの理由で開いてしまい、その孔(あな)から臓器が脱出します。手術後数年経過してからおこることもあります。
[症状]
 皮膚の手術創(しゅじゅつそう)そのものやその周辺が、立ち上がったときや腹圧をかけたときにふくらみます。大きさと形はさまざまですが、その内容はほとんどの場合、腸管や大網(たいもう)です。
 ふくらんだ部分を皮膚の上から押すと、脱出した臓器は腹壁にできた孔を通って腹腔内にもどります。その孔の周囲にはかたい筋層や筋膜を触れることができます。また、疼痛(とうつう)や不快感、便秘の症状をともなうこともあります。
 嵌頓(かんとん)することもありますから、痛みが強いときはすぐに病院を受診しましょう。
[原因]
 手術創(しゅじゅつそう)の感染、腹壁の脂肪過多不適切な縫合などによって切開口が十分に癒合(ゆごう)(接着)しないことでおこります。また、肥満、高齢、低たんぱく血症(栄養低下)、腹水貯留(ふくすいちょりゅう)などの全身状態がかかわっている場合もあります。
[検査と診断]
 手術の既往や症状で簡単に診断がつきます。大きさや内容物の確認にはCT検査が有効です。
[治療]
 腹帯やヘルニアバンドを使用することによってある程度脱出を防ぐことはできますが、症状の強いときやヘルニアが大きいときは手術をお勧めします。人工繊維のメッシュなどを使用して腹壁を補強することができます。
 術後腹壁瘢痕ヘルニアは難治性(なんちせい)で、手術後の再発率が約20%ありますが、予後(術後の経過)は良好で、生命にかかわることはありません。

出典|小学館
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

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