既往(読み)キオウ

デジタル大辞泉 「既往」の意味・読み・例文・類語

き‐おう〔‐ワウ〕【既往】

過去。また、すんでしまった事柄
「一切―を云わず」〈福沢福翁自伝
[類語]過去以前かつ在りし日往年往時往日旧時昔日せきじつ昔時せきじ昔年せきねん往昔おうせき往古古昔こせきいにしえ古くそのかみ当時前前かねてかねがね何時かこれまで従来従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ前以て年来旧来在来その昔太古千古大昔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「既往」の意味・読み・例文・類語

き‐おう‥ワウ【既往】

  1. 〘 名詞 〙 過ぎ去った時。過去。また、過ぎ去った物事。すんでしまった事。「昔」の意で、副詞的にも用いる。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「既往を論ずるに臆測推量の曖昧に陥ること少なくして」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉緒言)
    2. [その他の文献]〔左思‐魏都賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「既往」の読み・字形・画数・意味

【既往】きおう(わう)

すんだこと。過去。〔論語、八事はかず、事は諫めず、は咎めず。

字通「既」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android