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史料批判 しりょうひはん Quellenkritik

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

史料批判
しりょうひはん
Quellenkritik

史料学とともに歴史学に付随する重要な基礎部門。収集された史料は厳正かつ適正に批判されなければならないが,批判は外面的批判と内面的批判に分れる。外面的批判とは史料の外面的性質ないし価値について検討するもので,そのおもなものは,当該史料が意識的な偽作であるかないか,無意識的な誤認や錯誤ないし部分的な竄入や変形の有無などを吟味する「真実性の批判」,当該史料の製作年代,場所および作者について精緻な吟味を行う「来歴批判」,当該史料がオリジナルなものか,あるいはその他の史料に基づいて作製されたものかを分析解剖する「本原性批判」の3つである。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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大辞林 第三版の解説

しりょうひはん【史料批判】

史料の価値を調べ検討すること。史料自体の真偽や由来などをさぐる外的批判と、内容の信頼性などをはかる内的批判に大別される。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

史料批判
しりょうひはん
Quellenkritikドイツ語

歴史の研究において史料の価値を吟味することを史料批判という。ここに批判というのは、道徳的意味で史料の善悪を判定するという意味ではなく、あくまでその史料が真実を伝えているかどうかの客観的測定の意味である。史料は歴史の材料であるが、ある史料がそのまま客観的史実を伝えているとは限らない。そこで史料の価値を吟味することが必要になる。史料批判の技術を学問的に発達させたのは19世紀のドイツ史学であり、これによって歴史学が科学となることができた。
 あるテーマについて、史料となりうるものを収集し分類することを史料学Quellenkundeという。しかしこれは論理的な操作であって、具体的には史料批判と錯綜(さくそう)し、重複しながら行われる作業である。史料批判は、一般に文献史料について外的批判と内的批判とに分かれる。外的批判は、史料が(1)にせ物でないかどうかを調べる、(2)誤記・脱落あるいは改竄(かいざん)・竄入などがないかを調べる、(3)史料の出所や由来・伝播(でんぱ)の経路などを明らかにする、などの仕事をさす。この外的批判は、現代の情報技術の高度化によってまた新しい困難が増したといえる。内的批判は、書かれた史料について、その内容が信頼できるものであるかどうかを調べる仕事である。作者が虚偽を書いているとすれば、意識的か無意識的か、その心理状態・利害関係などを推理するといった歴史の観察眼が要求される。史料批判の具体的方法は、史料の多種多様なことに応じて多種多様である。[斉藤 孝]

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世界大百科事典内の史料批判の言及

【史料学】より

…一般に歴史的認識のもととなるべき素材を史料というが,歴史研究の基礎であるこの史料について,いかなる素材が史料となりうるかを検討し,その固有の性格を究明し,収集・分類の方法を探究するのが〈史料学〉である。史料の証拠物件としての信憑性・適切性を,内的・外的批判を通じて究明する〈史料批判〉の作業と並んで,歴史研究のもっとも基礎的な部分を形成する。何が史料となりうるかは,歴史家がいかなる問いを発するかによって決まるのであり,問いに先立って既成の史料が存在するのではない。…

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