表徴・標徴（読み）ひょうちょう

精選版 日本国語大辞典

ひょう‐ちょう ヘウ‥【表徴・標徴】

〘名〙

① 外面にあらわれたしるし。外部に認められるめじるし。標識。

※動物小学（1881）〈松本駒次郎訳〉下「故に予は〈略〉主眼の種類の標徴を指示すべし」 〔文心雕龍‐史伝〕

② (━する) ことばに表わしにくい事柄や気持などについて、それを連想、想起させるような具体的な事物などで表わすこと。また、その表わしたもの。象徴。

※哲学階梯（1887）〈今井恒郎訳〉一「此等の概念に対する表徴（言語）は、大抵万有の実際と相類せり」

出典　精選版 日本国語大辞典