表徴(読み)ヒョウチョウ

精選版 日本国語大辞典 「表徴」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐ちょうヘウ‥【表徴・標徴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 外面にあらわれたしるし。外部に認められるめじるし。標識
    1. [初出の実例]「故に予は〈略〉主眼の種類の標徴を指示すべし」(出典:動物小学(1881)〈松本駒次郎訳〉下)
    2. [その他の文献]〔文心雕龍‐史伝〕
  3. ( ━する ) ことばに表わしにくい事柄気持などについて、それを連想、想起させるような具体的な事物などで表わすこと。また、その表わしたもの。象徴。
    1. [初出の実例]「此等の概念に対する表徴(言語)は、大抵万有の実際と相類せり」(出典:哲学階梯(1887)〈今井恒郎訳〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「表徴」の読み・字形・画数・意味

【表徴】ひよう(へう)ちよう

明らかに示す。〔文心雕竜史伝〕夫(か)の載の作(おこ)るを原(たづ)ぬるに、必ず百氏を貫き、之れを千載に被らしめ、を表し、興廢を殷鑒(いんかん)す。一代の制をして、日と共に長く存せしめ、王の跡をして、天地と竝び久大ならしむ。

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