裁する(読み)サイスル

デジタル大辞泉 「裁する」の意味・読み・例文・類語

さい・する【裁する】

[動サ変][文]さい・す[サ変]
1 布などを裁断する。
「余が敝袍は俸禄を偸まずして之を―・し」〈服部誠一訳・春窓綺話〉
2 判定する。さばく。
「一家の主人にてありながら自ら家政を―・するの権なしとは」〈福沢・福翁百話〉
3 手紙や文章を書く。
「返書を―・する時」〈荷風・濹東綺譚〉

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精選版 日本国語大辞典 「裁する」の意味・読み・例文・類語

さい‐・する【裁】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]さい・す 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. ① 布や紙などを切る。裁ち切る。
    1. [初出の実例]「狂簡(キャウカン)斐然成レ章、不レ知レ所二以裁(サイスル)一レ之也〔公冶長編〕」(出典:文明本節用集(室町中))
  3. ② 判定する。裁定する。さばく。
    1. [初出の実例]「何となれば事を書して後ち意を裁するの人と雖ども或は事を書せざることあり」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二三)
  4. ③ 手紙を書く。文章を作る。
    1. [初出の実例]「驢鳴の挽歌を裁して曰」(出典:俳諧・鶉衣(1727‐79)続・上・一二一・咄々房挽歌並序)
  5. ④ 自殺する。自裁する。
    1. [初出の実例]「或は傷くに因て死し、或は辱を受て以裁し」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)五)

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