補助単位(読み)ホジョタンイ

デジタル大辞泉 「補助単位」の意味・読み・例文・類語

ほじょ‐たんい〔‐タンヰ〕【補助単位】

実用計量のために設ける、基本単位の整数倍また整数分の一の単位ミリメートルキログラムなど。補助計量単位。
国際単位系SI)で、かつて基本単位ほかに設けられた単位平面角ラジアン立体角ステラジアンがあったが、1995年の国際度量衡総会CGPM)において廃止が決定され、無次元量組み立て単位となった。

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精選版 日本国語大辞典 「補助単位」の意味・読み・例文・類語

ほじょ‐たんい‥タンヰ【補助単位】

  1. 〘 名詞 〙 基本単位を細分したり、または何倍かに増大したりして作られる単位。長さの基本単位であるメートルに対して、キロメートル・センチメートル・ミリメートルの類。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「補助単位」の意味・わかりやすい解説

補助単位
ほじょたんい

(1) supplementary unit SI補助単位ともいう。かつて国際単位系 SIにおいて,無次元量である平面角の単位ラジアンrad),立体角の単位ステラジアンsr)に与えられた単位の分類。補助単位は基本単位組立単位とともに SIを構成する単位であったが,1995年に開催された第20回国際度量衡総会でラジアン,ステラジアンともに組立単位とすることが決定し,補助単位は廃止された。(2) auxiliary unit 単位系において基本単位および組立単位の倍数量または分数量を表わす補助的な単位で,おもな単位と定まった数値関係をもつ。特に 1kmのように,おもな単位の 10n 倍である補助単位は SI接頭語を付記してつくられることが多い。実用のために固有の名称を与えられた補助単位,たとえばトンリットルなどは実用単位と呼ばれる。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「補助単位」の解説

補助単位

単位の前につけて、基本単位の整数倍または整数倍分の1を表す記号のこと。1000倍を表すk(キロ)や、1000分の1を表すm(ミリ)などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の補助単位の言及

【国際単位系】より

…ただし,単位の名称は導いてきた関係式により複数個ありうる。 一つの単位系の中の単位は,対応する物理量の概念の独立性の観点から,基本単位であるか組立単位であるかのどちらかであると考えられるが,空間の幾何学的な量である角度(平面角)と立体角の単位についてはどちらに属するかについて議論があり,1960年の国際度量衡総会はこれらを一括して補助単位とした。補助単位の名称と記号を表2に示す。…

※「補助単位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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