日本大百科全書(ニッポニカ) 「リットル」の意味・わかりやすい解説 リットルりっとるlitre メートル法の体積の単位。1立方デシメートルの体積をいう。国際単位系(SI)の単位ではないが、SI単位との併用が認められている。記号はLまたはl。ただし、数字の1との判別を容易にするため、日本国内では、Lを推奨している。メートル法制定当時は基本単位として、最大密度になる温度で1キログラムの水が占める体積とされたが、実測の結果はいくつかの値に分かれていた。そこで1901年の国際度量衡総会で、1リットルを1.000028立方デシメートルと統一したが、その後1964年の総会で現在の定義に改められた。[小泉袈裟勝・今井秀孝][参照項目] | 国際単位系 | メートル法 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リットル」の意味・わかりやすい解説 リットルliter; litre 体積の慣用単位。記号は l または L 。 1l は 1dm3 の別称である (1964年国際度量衡総会) 。メートル法が制定されたとき,標準気圧のもとで最大密度をもつ約4℃の純粋の水 1dm3 の質量を 1kg と定めてキログラム原器が作製され,体積 1dm3 を特に 1l とした。しかしキログラム原器の製作誤差のため,逆に原器の質量を 1kg として前記の純水 1kg の体積を精密測定した結果に基づき,1950年に「 1l は 1.000028dm3 である」と改定された。その後 1l と 1dm3 との混乱が著しかったので,純水の質量とは無関係に「 1l は 1dm3 の別称」と再改定されたものである。単位名はギリシア語のリトラ (はかり) に由来する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報