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組立単位 くみたてたんいderived unit

翻訳|derived unit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

組立単位
くみたてたんい
derived unit

誘導単位ともいう。単位系において,物理関係式を用いて基本単位から組立てられた単位。たとえば国際単位系SIでは,基本単位として長さにメートル (m) ,質量にキログラム (kg) ,時間に秒 (s) などを用いるので,速度=長さ/時間 から速度の単位は m/s ,加速度=速度/時間 から加速度の単位は m/s2 となる。さらに 力=質量×加速度 で定められる力の組立単位 kg・m/s2 にはニュートンという固有の名称が与えられている。この例のように,組立単位の記号は基本単位の記号の代数式で与えられ,この代数式が次元式と同形であるときコヒーレントな組立単位という。頻出する代表的な組立単位には,力の単位ニュートンのように,固有の名称と記号が与えられることがある。

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知恵蔵の解説

組立単位

ある量体系の中で、その体系の基本量の関数として定義される量を組立量(誘導量)と呼び、組立量の単位を組立単位(誘導単位)と呼ぶ。組立単位は、基本単位の、べき乗の積の形で表現されるが、SIでは、頻繁に使われる組立単位22個に対して固有の名称と記号、例えばヘルツ(Hz:周波数の単位)、ジュール(J:仕事、熱、エネルギーの単位)などを与えている。

(今井秀孝 独立行政法人産業技術総合研究所研究顧問 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

くみたて‐たんい〔‐タンヰ〕【組(み)立(て)単位】

基本単位を組み合わせてつくった単位。例えば、面積の単位の平方メートルや速度の単位のメートル毎秒など。誘導単位。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

組立単位
くみたてたんい
unit for a derived quantity

組立量の測定単位。組立量は基本量の組合せにより構成される。過去には、誘導単位とも称されていた。
 面積は長さの2乗、体積は長さの3乗の組立単位である。メートル毎秒(m/s)、およびセンチメートル毎秒(cm/s)は、国際単位系(SI)における速度(速さ)の組立単位である。キロメートル毎時(km/h)は、SI以外の速度の測定単位であるが、SIと併用して用いる単位として受け入れられている。1海里毎時(1M/h)に相当するノット(kn)は、SI以外の速度の測定単位である。SIの組立単位のなかには、固有の名称と記号をもつ単位として22種類が定義されている。それらの代表例として、周波数のヘルツ(記号Hz、以下同)、力のニュートン(N)、圧力・応力のパスカル(Pa)、エネルギー・仕事・熱量のジュール(J)、仕事率・工率・放射束のワット(W)、電荷・電気量のクーロン(C)、電位差・電圧・起電力のボルト(V)、静電容量のファラド(F)、電気抵抗のオーム(Ω)などがあげられる。これらの名称の多くは、その分野で優れた業績をあげた科学者の名前に由来するものである。[今井秀孝]

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世界大百科事典内の組立単位の言及

【国際単位系】より

… 基本量でない物理量は組立量(誘導量)と呼ばれ,定義式や経験式など物理量の間に成り立つ関係式を用いて基本量,またはすでにある組立量から導き出される。組立量の単位を組立単位(誘導単位)といい,対応する物理量の間の関係式にならって基本単位,またはすでにある組立単位から形成される。国際単位系では,組立単位の形成に際して数係数を用いない。…

※「組立単位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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