褐色脂肪組織(読み)カッショクシボウソシキ

デジタル大辞泉 「褐色脂肪組織」の意味・読み・例文・類語

かっしょく‐しぼうそしき〔‐シバウソシキ〕【褐色脂肪組織】

脂肪細胞の種類の一。白色脂肪組織から遊離した脂肪酸を取り込んでエネルギーを燃焼させ熱を生産する。首・肩甲骨の周囲などに少量存在する。乳幼児に比較的多く、成長とともに減少する。多胞性脂肪細胞。褐色脂肪細胞。

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栄養・生化学辞典 「褐色脂肪組織」の解説

褐色脂肪組織

 BATと略す.褐色を呈する独特の脂肪組織で,構成する脂肪細胞はミトコンドリアに富み,そのミトコンドリアの内膜にアンカップリングタンパク質 (UCP) とよばれる特有のタンパク質が存在してH+を輸送し,電位差ポテンシャルを解消してしまうため,ATPを生成することなく基質を酸化して発熱する.体温維持のためと考えられる.ヒトでは乳児に多く,成人ではきわめて少ない.股関節,肩胛骨の近くなどに分布.

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世界大百科事典(旧版)内の褐色脂肪組織の言及

【脂肪組織】より

…これらの細胞に脂肪滴がたまると脂肪組織となる。ネズミやコウモリの左右の肩甲骨のあいだには,褐色脂肪組織とよばれる褐色の特殊な脂肪組織がある。細胞内の脂肪滴が小さく散在する点とクリスタの緻密(ちみつ)な特有なミトコンドリアが多数認められることが褐色脂肪細胞の特色である。…

※「褐色脂肪組織」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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