日本歴史地名大系 「西丸尾遺跡」の解説 西丸尾遺跡にしまるおいせき 鹿児島県:鹿屋市白水村西丸尾遺跡[現在地名]鹿屋市白水町 西丸尾花岡(はなおか)台地とよばれるシラス台地北東端に位置。旧石器時代のナイフ形石器文化・細石器文化、縄文時代草創期・早期、古墳時代から奈良・平安時代にかけての複合遺跡。平成二年(一九九〇)から同三年にかけて発掘調査が行われた。検出された遺構は旧石器時代のナイフ形石器文化時期の礫群五基、細石器文化時期の礫群四基、縄文時代草創期の礫群二基・配石遺構一基、縄文時代早期の集石一七基などである。ナイフ形石器の時期の礫群は小型で掘込みを有するものと、比較的散在した分布を示すものとがある。前者は調理用の施設と考えられている。後者のなかには礫がサークル状に並ぶものがあり、住居跡の可能性が指摘されている。細石器の時期の礫群は下部に掘込みが確認されていない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by