日本歴史地名大系 「西原大明神」の解説 西原大明神にしのはるだいみようじん 佐賀県:多久市郭内(御構内)西原大明神[現在地名]多久市多久町 西の原現多久町西の原の南隅、大(うう)峠に向かう山道の右側高台にある。周囲一帯は雑木林で、もとは梅樹が多かったのか、梅渓(うめんたに)・梅野(うめの)・梅園(うめぞの)などの地名がある。祭神は七代目領主多久茂尭の長女養心院。俗名は林(りん)といい、明和三年(一七六六)処刑された。法名は養心院大真観樹。地元では「大明神さん」とよび、安産の守護神とされる。現在隣接する等覚(とうかく)寺(日蓮宗)が管理する。由緒を土地の口伝および「水江事略」「丹邱邑誌」や西原大明神縁起書などから拾うと次のようである。林は茂尭から最も愛された娘であったが、父が江戸勤めで不在中、家臣の息子と恋をし懐妊した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by