西域水道記(読み)セイイキスイドウキ

デジタル大辞泉 「西域水道記」の意味・読み・例文・類語

せいいきすいどうき〔セイヰキスイダウキ〕【西域水道記】

中国地理歴史書。5巻。の徐松撰。1823年刊。天山南路天山北路の地理や歴史を、実地調査をもとに、水系中心記述したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「西域水道記」の意味・読み・例文・類語

せいいきすいどうきセイヰキスイダウキ【西域水道記】

  1. 中国の地理書五巻。清の徐松撰。一八二三年刊。天山南北路新疆)の実地調査に基づいて、水系を中心に近辺の地理と歴史を記述。流入する湖沼ごとに河川を分類一括。西域研究に不可欠の文献

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西域水道記」の意味・わかりやすい解説

西域水道記
せいいきすいどうき
Xi-yu Shui-daoji; Hsi-yü Shui-tao-chi

中国,清代に東トルキスタンの水系をもとにして,地理,歴史を記した書。5巻。徐松撰。イリに流刑された撰者が実地踏査して書いたもので,名著といわれる。

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世界大百科事典(旧版)内の西域水道記の言及

【敦煌莫高窟】より

…1900年(光緒26)道士王円籙によって,一小窟(現在の第17窟)から4~5万点にのぼる古写本等の古文書や画巻が発見され,世界的に敦煌学が起こるきっかけとなった。莫高窟は1737年(乾隆2)常鈞が《敦煌雑抄》で紹介しているが,その学術研究は1823年(道光3)徐松が《西域水道記》に碑文と銘を記録し,莫高窟の草創を考証したのが始まりである。1907年以来イギリスのM.A.スタインは数回にわたり経巻・古写本約7000点,画巻500点余,刺繡150点余を持ち去った。…

※「西域水道記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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