西尾崎村(読み)にしおさきむら

日本歴史地名大系 「西尾崎村」の解説

西尾崎村
にしおさきむら

[現在地名]佐賀市久保泉町くぼいずみまち大字下和泉しもいずみ

東は神埼郡の尾崎村に接し、西は下和泉村、南は下九郎しもくろう(→九郎名村の和泉野と神埼郡姉川あねがわ村、北はかみ和泉いずみ村と櫟木いちいのき村に接する水田畑作の地域。神埼宿と尼寺にいじ(現佐賀郡大和やまと町)の宿を結ぶ街道が通っており、白石原しろいしばるは交通上重要な地。文化一四年(一八一七)の郷村帳によれば白石原・折地・池副・本村の集落を包含する。小松こまつ川のみでは灌漑用水が不足したが、近世初期城原じようばる川からの横落水道の開発によって用水量が豊富となり、水田化が進んだ。


西尾崎村
にしおさきむら

[現在地名]魚津市西尾崎・立石たていし

片貝かたかい川扇状地の扇央部、片貝川左岸にあり、対岸は東尾崎村、西は持光寺じこうじ村、南は江口えぐち村・六郎丸ろくろうまる村。かつては東尾崎村とともに尾崎村と称されたが、嘉暦二年(一三二七)の片貝川洪水による川筋の変化で二村に分れたと伝える(下新川郡史稿)正保郷帳では高二一〇石余、田方一三町九反余・畑方一反余、新田高四三石余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印(中村家文書)によると、草高三三二石・免五ツ、小物成は野役三二匁・鮭役一二匁・鱒役一匁・鮎川役三匁。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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