西江野A遺跡
にしえのAいせき
[現在地名]菰野町千草 西江野
近鉄湯の山温泉駅北方一・一キロの地点にあり、北の鳥井戸川と南の三滝川によって形成された複合扇状地上に位置する。西から東へ緩傾斜をしつつ、遺跡付近で一段高く馬の背状に盛上りをなす。西には鈴鹿山脈の主峰御在所山(一二〇九・八メートル)が控え、東に伊勢湾、北には遠く養老山地を眺める雄大な立地にある。現状は山林。標高約一六〇メートル。ここから昭和四四年(一九六九)付近の高校生によって、縄文草創期の有溝砥石(矢柄研磨器)・石鏃・掻器・石斧・土器片などが集中的に発見された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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