西浦円治(読み)ニシウラ エンジ

20世紀日本人名事典 「西浦円治」の解説

西浦 円治(5代目)
ニシウラ エンジ

明治・大正期の実業家



生年
安政3年(1856年)

没年
大正3(1914)年4月12日

出身地
美濃国(岐阜県)

本名
西浦 繁太郎

経歴
陶業家・3代目西浦円治の孫、4代目円治の甥に生まれ、明治21年5代目を継ぐ。22年名古屋に製陶工場を造り、横浜に西浦商会を設立した。更に多治見貿易を興し、32年ボストンに支店開設する。精美磁器を製出して輸出に力を注ぎ、西浦焼の名を広めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西浦円治」の解説

西浦円治(5代) にしうら-えんじ

1856-1914 明治-大正時代の実業家。
安政3年生まれ。3代西浦円治の孫。4代西浦円治の甥(おい)。明治21年5代目をつぐ。翌年名古屋に製陶工場をつくり,横浜に西浦商会を設立。さらに多治見貿易をおこし,32年ボストンに支店を開設。輸出に力をそそぎ,西浦焼の名をひろめた。大正3年4月12日死去。59歳。美濃(みの)(岐阜県)出身本名は繁太郎。

西浦円治(3代) にしうら-えんじ

1806-1884 明治時代の陶業家。
文化3年生まれ。美濃(みの)(岐阜県)多治見(たじみ)村の庄屋。維新後加藤五輔に美濃焼を製作させる。西浦焼の名称で美濃焼の高級化,販路拡大につくした。明治17年8月2日死去。79歳。通称は五郎兵衛。

西浦円治(4代) にしうら-えんじ

1856-1914 明治時代の陶業家。
安政3年生まれ。3代西浦円治の長男。岐阜県多治見(たじみ)で西浦焼の生産販売をおこなう。明治17年父の死により4代円治を襲名するが,病弱のため21年隠居した。大正3年4月死去。59歳。本名は耕。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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