西海廻(読み)さいかいまわり

精選版 日本国語大辞典 「西海廻」の意味・読み・例文・類語

さいかい‐まわり‥まはり【西海廻】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代海運で、日本海岸の港湾から西廻り航路大坂江戸など太平洋側の港へ航海することをいう。酒田新潟などから下関を迂回し瀬戸内海を通って江戸に至る航路。一七世紀中葉以後、大いに発展し、津軽海峡経由の東廻り航路よりはるかに遠かったにもかかわらず、安全性があったので、運賃も安く、重用されていた。
    1. [初出の実例]「諸国御城米江戸廻之分は、東海廻西海廻共に破船捨舟有之候はば」(出典:日本財政経済史料‐一・財政・輸米・漕米規則・享保二〇年(1735)六月一一日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android