覚円寺(読み)かくえんじ

日本歴史地名大系 「覚円寺」の解説

覚円寺
かくえんじ

[現在地名]和歌山市狐島

法林山と号し、浄土真宗本願寺派本尊阿弥陀如来。明治三四年(一九〇一)に死去した当寺一二代泰然の筆と思われる覚円寺縁起(寺蔵)によると、当初波多野氏と称し和歌わか(現和歌山市)御坊ごぼう(現秋葉山)に居住していたが、雑賀さいか島之しまの郷の地頭となったので現在地に移り、島本と称したという。その後島本左衛門大夫直守(浄賢)が、文明八年(一四七六)本願寺八世蓮如の紀伊下向の際、慈化を受け浄土真宗帰依、真言寺院を真宗に改めたと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android