覚成寺(読み)かくじようじ

日本歴史地名大系 「覚成寺」の解説

覚成寺
かくじようじ

[現在地名]安八町西結

揖斐いび川左岸の西結中組にしむすぶなかぐみにある。金剛山と号し浄土真宗本願寺派本尊は行基作と伝える阿弥陀如来。寺伝によると、初め天台宗であったが文明一二年(一四八〇)願了のとき真宗改宗という。蓮如は宗祖親鸞の旧跡を巡拝した際に当寺に立寄り宿泊した。このとき住職は農耕馬を調達して蓮如の乗用に供し、赤坂あかさか宿(現大垣市)まで送ったという。このときの功によって当寺は御染筆の名号・正信偈・御文を与えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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