真宗の宗祖親鸞の撰述。正しくは〈正信念仏偈〉という。親鸞の著した《教行信証》行巻の末尾に収録され,七言百二十句より成る。内容は浄土三部経の意を述べ,インド,中国,日本の7高僧を賛嘆している。蓮如のころよりこの〈正信偈〉は,同じく親鸞の著した《三帖和讃》とともに,朝夕読誦する習慣が始まり,現在に至っている。蓮如は越前吉崎に在住した1473年(文明5),この〈正信偈〉と《三帖和讃》とを開版した。また《正信偈大意》《正信偈註解》等の注釈書も著している。なお親鸞の著した《浄土文類聚鈔》のなかに,〈正信念仏偈〉に対し〈念仏正信偈〉と呼ばれる七言百二十句の偈文がある。本願寺ならびに末寺では,親鸞の報恩講に同じくそれを読誦している。
執筆者:北西 弘
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…親鸞の師法然は仏教の中から専修念仏をえらび,親鸞はそのもっぱら念仏を修するなかに,信心正因・称名報恩という立場を析出した。本書第2の行巻の〈正信偈(しようしんげ)〉に,阿弥陀仏の本願を信ずるとき,浄土に生まれることができる。浄土往生がきまった人は,つねによく名号をとなえ,救ってくださる仏の恩を感謝すべきであると,真宗念仏者の立場を明示する。…
…だがその間,北陸のみならず畿内・東海一帯からも多数の一向衆が参集,蓮如は彼らに次々とかな文字の法語消息(御文)を下付していった。1473年《正信偈和讃(しようしんげわさん)》を開版し,聖教(しようぎよう)・典籍類の選択的統一を推し進めた。74年7月には多屋衆を中心とする北陸最初の一向一揆が勃発した。…
※「正信偈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...
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