親は泣き寄り他人は食い寄り(読み)シンハナキヨリタニンハクイヨリ

デジタル大辞泉 の解説

しん他人たにん

不幸に際して、身内の者は心から悲しんで集まってくれるが、他人食物にありつくために寄り集まる。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

しん【親】 は 泣(な)き寄(よ)り他人(たにん)は食(く)い寄(よ)

  1. 不幸の場合には、肉親親類の者は心からの哀悼(あいとう)同情気持で集まって来るが、他人は、葬儀につきものの食い物にありつこうとして集まって来る。みうちの者は不幸の境遇のときこそ助け合うものだが、他人はうわべの見せかけしかしないというたとえ。
    1. [初出の実例]「親(シン)は泣(ナキ)より他人(タニン)は食(クヒ)より」(出典:俳諧・世話尽(1656)曳言之話)

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ことわざを知る辞典 の解説

親は泣き寄り他人は食い寄り

不幸のあったとき、肉親や親類は心から故人を哀悼して参列するが、他人は、葬礼の後の会食にありつこうとやってくる。身内の者は逆境の時に真心から助けてくれるものだが、他人はうわべの同情しかみせないというたとえ。

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