心性(読み)しんしょう

精選版 日本国語大辞典 「心性」の意味・読み・例文・類語

しん‐しょう ‥シャウ【心性】

〘名〙
仏語。不変な心の本体
真如観(鎌倉初)「心性(シンシャウ)すでに真如の異名なり」
② こころ。精神。また、本来の心。生まれつき。天性しんせい
※元祿版本新撰万葉(893‐913)下「心性造飛無定処、花勢解散不人」
今昔(1120頃か)四「形端正(ぎゃうめうたんじゃう)にして心性正直也」

しん‐せい【心性】

〘名〙
① こころ。また、天性。うまれつき。しんしょう。
教育学(1882)〈伊沢修二〉三「偶々親戚朋友等の凶訃を聞きて、大に憂苦を覚ふるが如き之を心性上の感と云ふ」 〔戴表元‐舒子俊見過詩〕
② 心の特質。知能、習慣信念など精神的傾向の総体。

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デジタル大辞泉 「心性」の意味・読み・例文・類語

しん‐せい【心性】

心のあり方の特質。心的傾向。メンタリティー。「日本人の心性
[類語]性格性質性向性情気質たちしょう性分しょうぶん気性きしょう気立て人柄心柄こころがら心根こころね品性資性資質個性人格キャラクターパーソナリティー精神・メンタル・心的内的精神的内面的観念的心理的知能心理精神力メンタリティースピリチュアルこころ知情意心神内心心情心魂内面マインドハートスピリットエスプリ精魂気迫神気気概気力意力意志神経気構え気持ち理念思想気風さが

しん‐しょう〔‐シヤウ〕【心性】

仏語。不変な心の本性。すべての人間が生まれながらにもっている本性。

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普及版 字通 「心性」の読み・字形・画数・意味

【心性】しんせい

心の本質。また、心と性。〔孟子、尽心上〕其の心を盡すは、其の性を知る。其の性を知るときは、則ち天を知る。其の心を存し、其の性をふは、天に事(つか)ふる以(ゆゑん)なり。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「心性」の解説

心性 しんしょう

?-? 鎌倉時代漆工
平文(ひょうもん)(漆工芸技法のひとつ)にすぐれる。正和(しょうわ)4年(1315)勅命により近江(おうみ)(滋賀県)日吉神社の神輿(しんよ)造り替えにあたった。

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