観菊会(読み)カンギクカイ

デジタル大辞泉 「観菊会」の意味・読み・例文・類語

かんぎく‐かい〔クワンギククワイ〕【観菊会】

毎年11月、東京新宿御苑天皇皇后が臨席して催された観菊行事。昭和12年(1937)廃止されたが、昭和28年(1953)以降、皇室園遊会として復活。観菊御宴。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「観菊会」の意味・わかりやすい解説

観菊会
かんぎくかい

第二次世界大戦前に天皇主催で行われた菊花観賞の行事で、毎年11月(日は不定)に開催。観菊御宴ともいう。1880年(明治13)11月に赤坂離宮で催されたのを初めとし、以後年中行事となる。西洋のガーデン・パーティーをモデルとした立食形式の宴で、皇室外交による条約改正促進の意図をももっていた。出席者は皇族、外国公使、来航中の各国軍艦の艦長などで、最初は夫人や家族を同伴した。モースの『日本その日その日』やピエール・ロチの『秋の日本』にも記述がある。1929年(昭和4)からは新宿御苑(ぎょえん)で行われ、37年に日中戦争のため廃止されたが、53年(昭和28)以降皇室園遊会として復活した。

[山内まみ]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「観菊会」の意味・わかりやすい解説

観菊会
かんぎくかい

天皇主催の菊花観賞会。 1880年から毎年 11月中旬頃,浜離宮や新宿御苑などで内外使臣を招いて行われたが,1937年日中戦争以来観桜会とともに廃止された。しかし 53年皇室園遊会として復活し,55年からは新宿御苑で行われている。

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