角茂谷村（読み）かくもだにむら

日本歴史地名大系

角茂谷村
かくもだにむら

• 高知県：長岡郡
• 大豊町
• 角茂谷村

[現在地名]大豊町角茂谷、香美郡土佐山田（とさやまだ）町角茂谷

吉野川の支流穴内（あなない）川に注ぐ角茂谷小川（かくもだにこがわ）の谷筋にある山村。「土佐州郡志」は「楠木村西南、東西一里余南北亦一里余」と記す。天正一六年（一五八八）の豊永地検帳に記される「雨坪名」内の小村「峰」などが合併して江戸時代初期に成立した村で、寛永地検帳（「南路志」所引）に村名がみえる。ちなみに「雨坪名」内には十手野（とでの）・馬瀬（うまぜ）・楠木（くすのき）・北川（きたがわ）・川平（かわひら）・トチノ瀬・竹屋敷（たけやしき）・上川平・峰（みね）の小村があった。峰には「キチヤシキ」「キチ助衛門居」と記され、木地師が居住したことを示している。

元禄地払帳では総地高一九八石余、うち本田高四〇石余、新田高一五八石余。

角茂谷村
かくもだにむら

• 高知県：香美郡
• 土佐山田町
• 角茂谷村

[現在地名]土佐山田町角茂谷、長岡郡大豊（おおとよ）町角茂谷

長岡郡角茂谷村の大部分は現大豊町に属するが、西又（にしまた）村の西、河（こう）ノ川下流の河（こう）ノ川（がわ）集落のみが、昭和三一年（一九五六）土佐山田町に編入された。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」