自己の証券(株式、社債、受益証券)を発行して、広く資金を集め、その資金をもって他企業の証券(公社債、株式、受益証券)を取得し運用すること。自己の発行する証券を代位証券、集めた資金をもって取得した他企業の証券を原証券という。資本主義経済の現代的特色の一つは有価証券制度を利用しての企業の集中化を図ることであるが、証券代位の方法による集中化傾向には、次の三つのタイプがある。(1)資金を多くの会社の株式に分散投資をしてリスクを回避し利潤を拡大化する投資会社、(2)証券資本の複雑な操作によって多くの会社を従属関係に置いて支配する持株会社、(3)他会社への金融を目的とする融資=引受会社であり、これらの会社は、投資、支配、金融といった証券の三つの機能を遂行する。証券代位を二重、三重に重ねることにより、持株会社を頂点とした企業ピラミッドの形成も可能である。
[桶田 篤]
…事業活動の比率が高い事業持株会社を親会社,その支配下にある他社を子会社ないし従属会社という。ドイツの経済学者リーフマンRobert Liefmann(1874‐1941)は,持株会社の本質を証券代位substitution of effectに見いだしている。証券代位とは,他社の株式証券を獲得し,これに参与することを目的として,株式ないし社債を発行することをいう。…
※「証券代位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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