受益証券(読み)じゅえきしょうけん

日本大百科全書(ニッポニカ)「受益証券」の解説

受益証券
じゅえきしょうけん

信託契約に基づく受益者の地位、すなわち受益権を表章する証券の意味である。個別信託を前提とする信託法の原則からは受益権を有価証券化するという構想は出てこない。しかし特別立法により「投資信託及び投資法人に関する法律」の第6条と貸付信託法第8条は、投資信託と貸付信託については無記名式の受益証券の発行を認めており、その場合の受益権の譲渡ならびに行使は受益証券をもってしなければならない、と規定している。そして金融商品取引法第2条は、有価証券の定義のなかにこの受益証券を加えている。これら受益証券は受益者の請求により記名式とすることもでき、記名式を無記名式とすることもできるが、記名式受益証券は受益権を表示する証拠書類にすぎず、その譲渡は民法第467条に従って会社に通知し名義変更しなければ効力を生じない。現在では、証券投資信託は無記名式、貸付信託は記名式を原則としている。

[後藤 

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百科事典マイペディア「受益証券」の解説

受益証券【じゅえきしょうけん】

有価証券一種で,信託契約上,元本あるいは信託財産運用から生じた利益配分にあずかる権利(受益権)を表示する証券。狭義には,証券投資信託または貸付信託の受益権を表示する証券をいう。無記名式が原則であるが,記名式もある。後者は譲渡の際,名義書換が必要。

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精選版 日本国語大辞典「受益証券」の解説

じゅえき‐しょうけん【受益証券】

〘名〙 広義には信託証書を証券にしたもの。狭義には証券投資信託および貸付信託の運用から生じた利益の分配を得る権利を表示した証券。

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世界大百科事典 第2版「受益証券」の解説

じゅえきしょうけん【受益証券】

信託契約上の受益権を表示する証券。狭義では証券投資信託または貸付信託の受益権を表示する証券をいう(証券投資信託法5条,貸付信託法2条2項)。【黒田 満】

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