詰人形(読み)つめにんぎょう

精選版 日本国語大辞典 「詰人形」の意味・読み・例文・類語

つめ‐にんぎょう‥ニンギャウ【詰人形】

  1. 〘 名詞 〙 文楽人形(かしら)の一つ。捕手(とりて)百姓、下男、女中、腰元通行人などの雑役に用いる一人遣いの人形。いくつか同時に出るためおのおの顔に特徴がつけてある。単純化、誇張化による素朴なユーモアの趣があり、「菅原伝授手習鑑寺子屋の段の寺子、百姓等に用いる。単にツメとも、また男のツメ、女のツメともいう。詰(つめ)の人形。
    1. [初出の実例]「右の眼尻がひどく下った文楽のツメ人形のやうな顔━見覚えがあった」(出典:世相(1946)〈織田作之助〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android