談ずる(読み)ダンズル

デジタル大辞泉 「談ずる」の意味・読み・例文・類語

だん・ずる【談ずる】

[動サ変][文]だん・ず[サ変]
話す。語る。説く。論ずる。「国政を―・ずる」
相談する。話し合う。「結論に達するまで―・ずる」
要求を受け入れるようかけあう。談判する。「当局に―・ずる」
[類語]話す語らう語り合う懇談する面談するはか持ち掛ける掛け合う

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精選版 日本国語大辞典 「談ずる」の意味・読み・例文・類語

だん‐・ずる【談】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]だん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 話す。語る。説く。説き聞かす。
    1. [初出の実例]「年来(としごろ)の事を終夜(よもすがら)談じて」(出典:今昔物語集(1120頃か)一三)
    2. 「曲舞よりうたふべしと談ぜられし也」(出典:申楽談儀(1430)音曲の心根)
  3. 論ずる。論評する。
    1. [初出の実例]「紅白粉にて塗よごし、政をも談(ダン)ずべき口にて、せりふなど吐出して」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)
  4. 話しあう。相談する。
    1. [初出の実例]「如此互に談ずる間、夜に臨て皆寝入ぬ」(出典:今昔物語集(1120頃か)二四)
    2. 「予て御談(ダン)じ申せし通り、お専どのを里開きに遣はされ候様に」(出典:人情本・萩の枝折(1818‐30)前)
  5. かけあう。談判する。
    1. [初出の実例]「此ほど廓へはお由が理詰の掛合にて、むづかしく談(ダン)じてお由が方へ引取、娣(いもと)ぶんとして、かわいがらるるやうす」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初)
  6. なじり責める。なじる。詰問する。

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