諏訪御寮人(読み)すわごりょうにん

朝日日本歴史人物事典 「諏訪御寮人」の解説

諏訪御寮人

没年弘治1.11.6(1555.12.18)
生年:生年不詳
戦国時代,武田信玄側室,武田勝頼の母。井上靖の『風林火山』では由布姫,新田次郎の『武田信玄』では湖衣姫の名で描かれているが,実名は不詳。信州の諏訪地方を支配した父諏訪頼重が,天文11(1542)年信玄に攻められて降伏,切腹させられたのち,程なくして父の敵の側室となったとみられる。同15年勝頼を生んだが,勝頼10歳のとき死去した。勝頼がのちに高遠城を預けられ,諏訪氏の名跡を継承し諏訪四郎勝頼と名乗るのはこの母の系譜による。墓は臨済宗建福寺(高遠町)にある。

(池上裕子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「諏訪御寮人」の解説

諏訪御寮人 すわごりょうにん

?-1555 戦国時代,武田信玄の側室。
天文(てんぶん)11年父の諏訪頼重(よりしげ)が信玄に攻められ降伏,切腹したのち,側室となる。15年勝頼(かつより)を生んだ。弘治(こうじ)元年11月6日死去。信濃(しなの)(長野県)出身。名は由布(ゆう)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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