乳木(読み)チギ

精選版 日本国語大辞典 「乳木」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐もく【乳木】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「もく」は「木」の呉音 ) 仏語。護摩に用いる木。乳汁の多い生木を用いて火勢を強める。にゅうぼく。→護摩木
    1. [初出の実例]「ほうびゃうにぼけの花、にうもくに山うつぎ」(出典:幸若・信太(室町末‐近世初))
    2. [その他の文献]〔大日経疏‐八〕

ちち‐の‐き【乳木】

  1. 〘 名詞 〙 ( イチョウ気根を「ちち(乳)」と俗称するところから ) 植物いちょう(銀杏)」の異名
    1. [初出の実例]「ちちの木のちちぶの山の薄もみぢうすきながらにちれる冬かな」(出典:賀茂翁家集(1806)二)

ち‐ぎ【乳木】

  1. 〘 名詞 〙 護摩(ごま)にたく護摩木の一種で、供養物をいう。ただし燃料としての檀木(だんもく)との区別は明瞭でない。おおよそ松・杉・檜(ひのき)などの木で、まっすぐで湿り気の多いものを用いる。にゅうもく。にゅうぼく。

にゅう‐ぼく【乳木】

  1. 〘 名詞 〙にゅうもく(乳木)〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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