デジタル大辞泉 「白膠木」の意味・読み・例文・類語 ぬるで【白=膠=木】 ウルシ科の落葉小高木。山野に生え、葉は卵形または楕円形の小葉からなる羽状複葉で、葉軸に翼があり、秋に紅葉する。雌雄異株。夏、枝の先に白い小花を円錐状につけ、果実は白くて短毛を密生。葉にできる虫こぶを五倍子ごばいし・ふしといい、タンニンを含む。白い樹液は塗料に利用。ふしのき。かちのき。かつのき。ぬで。ぬりで。 ぬりで【白=膠=木】 ヌルデの別名。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「白膠木」の意味・読み・例文・類語 ぬるで【白膠木】 〘 名詞 〙 ウルシ科の落葉小高木。各地の浅い山野や丘陵地に生える。高さ五メートルぐらい。葉は長さ三〇センチメートル内外の奇数羽状複葉で七~一三個の小葉からなり、中軸に翼がある。小葉は長さ五~一〇センチメートルの楕円形で縁に粗い鋸歯(きょし)があり、裏に黄褐色の毛を密生する。雌雄異株。夏から秋にかけ、枝先に長さ約三〇センチメートルの円錐状に密集した黄白色の小さな五弁花を開く。果実は扁球形、赤く熟して白粉を生じ塩辛い。葉にできる虫こぶを五倍子(ふし)といいタンニンの原料として薬用、染料、インク製造などに用いる。またシイタケの培養原木や護摩木にも使う。葉は秋に紅葉し、ぬるでもみじという。漢名、塩麩子・塩麩木・五倍子樹。ふしのき。かつのき。かつかど。かちのき。かつぎ。かえのき。のでぼ。ぬるでのき。ぬりでのき。ぬりで。ぬで。[初出の実例]「取二白膠木一。刻二作四天王像一。置二於頂髪一」(出典:聖徳太子伝暦(917頃か)上) ぬりで【白膠木】 〘 名詞 〙 =ぬるで(白膠木)[初出の実例]「乃ち、白膠木(ヌリデ)を取(きりと)りて疾(と)く四天王の像(みかた)を作りて〈略〉 〈白膠木、此をば農利埿(ヌリデ)と云ふ〉」(出典:日本書紀(720)崇峻即位前) ぬるで‐の‐き【白膠木】 〘 名詞 〙 =ぬるで(白膠木)[初出の実例]「ぬるでの木をとりて四天王の像をきざみ造て」(出典:観智院本三宝絵(984)中) はっこう‐ぼくハクカウ‥【白膠木】 〘 名詞 〙 植物「ぬるで(白膠木)」のこと。 はくこう‐ぼく【白膠木】 〘 名詞 〙 ⇒はっこうぼく(白膠木) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
動植物名よみかた辞典 普及版 「白膠木」の解説 白膠木 (ヌルデ・ヌリデ;ヌリデノキ;ヌルデノキ;ハクキョウボク;ハクコウボク) 学名:Rhus javanica植物。ウルシ科の落葉小高木,薬用植物 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報 Sponserd by