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護衛艦「ひゅうが」 ごえいかんひゅうが

知恵蔵の解説

護衛艦「ひゅうが」

2009年3月、横須賀基地に配備されたヘリコプター搭載護衛艦。平成16(2004)年度予算に計上され、「16DDH」の通称で建造が進められてきた。総工費は設備費を含めて、約1000億円。全長197m、幅33m、満載排水量1万3950トンという船体は、海上自衛隊が所有する護衛艦のなかで最大規模である。艦首から艦尾まで平らな「全通飛行甲板」は哨戒ヘリ3機の同時発着をほぼ可能とし、艦内の格納庫は最大11機のヘリを収容する。現在、諸外国の航空母艦は1~2万トンの小型艦が主流なことから、「ひゅうが」を空母型護衛艦と位置づける見方もある。実際、対潜水艦船としては標準装備の魚雷発射管などに加えて、最新の通信システムや対空レーダー(FCS-3改良型)を備えており、旗艦としての役割を担うことも可能。こうした空母に似た外観や搭載設備から、憲法に抵触する「攻撃型」空母ではないかという批判があるが、海上自衛隊は「戦闘機の搭載能力を持たず、空母ではない」と反論している。多目的な活用を追求した「ひゅうが」は、有事の際や平和維持活動だけでなく、大規模災害時の出動も想定されており、約100人を収容できる多目的スペースは、司令基地や被災者の避難所としても活用できるという。乗組員は約340人で、うち女性隊員17人(幹部2名を含む)がさまざまな任務にあたる。

(大迫秀樹 フリー編集者 / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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